運命なんて、クソくらえ。

誰の助けもいらない。
俺はずっと一人だった。



時を越えて、出会った俺達。

運命に翻弄されながらも、お互い惹かれあった。
複雑に絡み合う糸の先には、思い出だけなんだろうか。



出会ってしまった今。

生きていたいと初めて恐怖を覚えた。
縛られて、震えていた俺の糸を切ってくれ。
貴方のその声で、一人じゃないと言ってくれ。



やっと見つけた。

俺達は出会うべき運命だったんだ。
無駄じゃなかった。





「好きです」




その言葉は




「一人じゃない」




そう聞こえた ―― 俺。









久しぶりの小説です。
カカシが、イルカと出会って希望を持てた経緯を書いてみました。
影があるから、カカシはやっぱり魅力的です。
では〜。


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