今日もいつもと変わらない暑い日ざしが俺を照らす。


少し夏バテ気味なカカシは休憩時間を使って、疲れた体を休めようと木陰に軽く腰掛けた。

「はぁ・・・・今日も暑いな・・・」

カカシは、タオルで軽く汗をふいていた。

そんな姿を見てか、イルカも木陰に向かって歩いて来ていた。

「カカシ先生。お疲れ様です。一休みですか?では、俺も・・・」

そう言うと「よいしょ」と言う声と同時にイルカはカカシの隣にちょこんと腰掛ける。

「いやー、今日も暑いのに、子供達は元気ですね。ナルトなんて、あんなに走り回って。

 午後の授業まだ残っているのに、大丈夫かな、アイツ」

そう言いながら優しく微笑むイルカを見てカカシも、心がホッと和む。

「こらー、待てってばよー!!」

ひしひしと、太陽が照りつける中、遠くの方で微かにナルト達が遊ぶ声が聞こえてくる。

「あははは。確かに、元気ですね。自分なんて暑さでヘトヘトですよ。イルカ先生、やっぱり歳には勝てませんねぇ」

そう言いながら、ちらりとカカシはイルカの方を見た。

するとイルカはカカシの肩に寄りかかり、気持ちがいいのかウトウトしていた。

気持ちよさそうな顔して・・・。

だがしかし、こんな平穏な時も、カカシには不安でしかなかった。

(この人を誰のものにもしたくない)

そう思うと、不安と束縛で心がいっぱいになってしまう。

そんな事を考えているとは全く知らないイルカは、気持ちよさそうに眠っている。

「イルカ先生、貴方も俺の事を好きだと言ってくれるけれど、いつまで俺を愛してくれるのですか?」

そっとカカシは呟く。

今、自分が居るこの場所、この関係、この立場。

決して失いたくない。失う時の事なんて、考えたくもない。

だがしかし、いつかは終わりが来るのだろう。

その時、自分はきっとこの世にはいないだろう。だから、俺は自分の気持ちを押さえつける。

一日でも長く、貴方の側に居たいから。

貴方の「愛」と俺の「愛」は、きっと全く違うものでしょうね。

俺の「愛」は、きっと貴方の何倍も、何十倍も強く、そして決して消える事の無いものだから。

 

木陰にはそよそよと風が吹き込み、ここ最近ろくに寝ていなかったカカシもウトウトしていた。

カカシは、眠りに落ちていく中でそっと囁いた。

「イルカ先生、愛しています」

そんな時、イルカも同じ事を思っていた。

「・・・・・カカシ先生、愛しています」

と。



記念すべき駄文第1作目(爆)
カカシ視点で書いてみました。